愛
愛とは意識の繊細(デリケート)な一成分のことである。
それは存在の深い意味を教えてくれる。
愛はゆいいつの合法的な〝麻薬〟でもある。
まちがって、愛が生み出すものを酒や麻薬の中にさがすひともいる。
愛は人生においてもっとも必要なものである。
賢者はその秘密を知っていて、ただ〝愛〟だけをさがした。
ほかのひとはそれを知らないから〝外〟ばかりをさがした。
どうやったら愛が手に入るかって?
愛は物質でないから、どんな技術も役に立たない。
それは思考や理性の法には支配されていない。
思考や理性の法が愛にしたがっているのだ。
愛を手に入れるには、まず愛が感情ではなく、存在であるということを知ることだ。
愛とはなにものかであり、実在している、生きている精神である。
だから、われわれの中で目ざめるとわれわれに幸福を、そしてすべてのものをもたらすもの。
どうしたら愛がくるようにできるのか?
まずさいしょに存在していることを信じること(愛は見ることはできない。ただ、感じるだけだから) (それを神と呼ぶひともいる)。
それができたら心の奥底にある住まい、つまりハートにさがすことだ。
それはすでにわれわれの中にいる。呼ぶ必要はない。
きてもらうように願うのではなく、ただ自由に出るようにさせてやること、ひとにそれをあたえてやるようにすることだ。
愛とは、求めるものではなく、あたえるものなのだ。
どうやったら愛が手に入るかって?
愛をあたえることによって
愛することによって